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ハードシェルとレインウエアのメンテナンス方法

いくら高性能なウエアでも、メンテナンスを怠ってはその実力をフルに発揮することはできません。長く愛用するためにも、正しいメンテナンスは必要不可欠です。衣替えのこの季節にこそ、ウエアのメンテナンスを見直してみましょう。つい難しく考えてしまいがちですが、ハードシェルとレインウエアはいくつかのポイントさえ踏まえれば、お手入れは簡単。夏物をしまう前に、冬物を使い始める前に、メンテナンスをしてみましょう。

<メンテナンスのポイント①>
シェルも汚れたら洗うことが基本!

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アンダーウエアやベースレイヤー、ソックスは、下山後には当然洗いますよね? シェルだって同じです。「汚れたら洗うこと」が、メンテナンスの基本となります。洗うと撥水性が落ちてしまうと思い込んでいる方も多いでしょうが、汚れを落とさなければウエアの性能はフルに機能しません。目に見える汚れがなくとも、何度も着るうちに生地には皮脂などの目に見えない汚れも蓄積します。皮脂が生地に目詰まりしてしまうと、せっかくの透湿性を妨げたり、ニオイの原因になってしまうのです。洗い方の大きなポイントは、専用の洗剤を使うことと撥水処理を施すこと。毎回の山行ごとにとは言わずとも、「気になったらすぐ洗う」を徹底しましょう。

<メンテナンスのポイント②>
撥水性の回復=透湿性の向上につながる

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シェルウエアの多くに採用されている防水透湿性素材は、基本的に素材を3層に重ねた生地で構成されています。3層の真ん中には「メンブレン」と呼ばれる、防水性と透湿性を併せ持つ膜のような素材が使われています。メンブレンは劣化に強く、その機能は半永久的に続きます。表地の撥水性が落ちて一見水が染みているように見えても、内部にまで水が染みてこないのはメンブレンが機能しているからなのです。しかし、表地に使われている素材自体の撥水性が落ちてしまうと、メンブレンの特性のひとつである透湿性は機能しづらくなります。つまり、正しいメンテナンスを施して表地の撥水性を回復させることは、透湿性を活かすことにも繋がるのです。

<メンテナンスのポイント③>
使用後はよく乾かして、吊るして保管する

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シェルが劣化する原因は、汚れと蒸れ。汚れをそのまま放置したり、濡れた状態で保管して蒸れてしまうと、生地が劣化して防水性や透湿性、さらには耐久性の低下に繋がってしまいます。山行後にバックパックに入れたまま放置したり、車に置きっぱなしにするのはもってのほか。収納用バッグに入れたままにしておくのも、よくやりがちな間違いです。帰宅したら、まずバッグから出し、広げて干しましょう。汚れがあったり、汗をかいたなら、迷わず洗ってください。保管の方法もポイントで、収納用バッグに入れて保管するのは避けてください。ハンガーにかけ、なるべく風通しのいい場所に吊るしておくのが、シェルを長持ちさせるコツなのです。

<メンテナンスのポイント④>
専用洗剤と撥水剤がおすすめ
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一般的な洗濯用洗剤を使うこともできます。酸性洗剤やアルカリ性洗剤は生地を傷めてしまう危険があるので、使うならば中性洗剤がいいでしょう。柔軟剤や芳香剤は入っていないものを選ぶのもポイント。これらは成分が生地に残ることによって効果を生むため、生地に余計な成分が残って機能性を低下させてしまうからです。そのあたりの問題点に配慮して作られているのが、防水・撥水ウエア用に開発された専用の洗剤です。一般洗剤と比べると多少値は張りますが、結果的に長く使えるようになると考えると、どちらが正しい選択かは言わずもがなでしょう。同様に、撥水剤も高い効果が得られるアウトドアウエア専用のものがおすすめです。

<メンテナンスのポイント⑤>
正しい手順をマスターしよう
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①まず、タグの表記を必ず確認します。ウエアによって素材は異なるため、タグの表記に合わせた洗い方をしましょう。

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②すべてのジッパーやカフス、ボタンはしっかり閉じます。フードや裾のドローコードは、シワが寄らない程度に伸ばします。

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③洗濯機でも手洗いでも洗えます。洗濯機の場合は、生地を傷めぬよう洗濯ネットへ入れ、弱水流モードで洗いましょう。

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④全体を洗う前に、汚れがひどい箇所は部分洗いをしましょう。毛の柔らかいタイプの歯ブラシを使うと洗いやすいです。

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⑤タライや風呂桶に張った水に洗剤をよく溶かします。専用洗剤を使う場合は、記載されている使用容量を守ってください。

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⑥まずは、少し浸け置きして汚れを浮かせます。ゴシゴシ生地同士を擦ると傷んでしまうので、洗い方の基本は押し洗いです。

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⑦洗剤の成分が残らぬよう、すすぎは念入りに。ここでも押し洗いが基本。目安としては水が濁らなくなるまで行いましょう。

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⑧脱水後、洗濯ネットに入れて乾燥機へ。熱処理を施すことで撥水性能が回復します。乾燥機が使えるかはタグを要チェック。

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⑨日陰で乾かした後に、アイロンで熱処理を施す方法もあります。直接アイロンを当てぬよう、当て布を使ってください。

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⑩洗濯と熱処理だけでは撥水性が戻らないなら、撥水剤を使いましょう。洗濯とすすぎの後に、洗剤と同じ要領でウエアを浸け込んで使います。浸け込み後は、よくすすいでから熱処理を施してください。

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